リライト田中の活動ブログ

『覚悟』

2023/09/12
テーマ:ブログ
 みなさん、こんばんは。
株式会社リライト 代表の田中です。

 今回は、農業アカデミー 新規就農者研修最終日で学んだことについて。
 今日は、朝から夕方まで神奈川県立農業アカデミーで新規就農者研修3日目(最終日)でした。
もともとは農家の方から「農家をしていない子どもたちに農地は残せない」や相続人である子どもたちから「相続した農地の管理が出来ないので手放したい」というご相談をたくさんいただいていたため、だったら農家になったらどうなのか、という興味から研修に参加しました。

 今日の午前中は、研修2日目につくった畝にいろんな種類の大根の種をまきました。
作業的には簡単でしたが、種まきだけでもいろいろな方法がある。
今回は大した広さでなかったのでよかったのですが、これが1反種まきをするとかだったらどんなに大変だったか…。

 種まきの次は鎌を砥石で研ぎ、研いだ鎌でみんなで草刈り。(鎌の切れ味確認)
20人で草刈りをするとさすがにあっという間に終了。(^^)

 午後からは農業アカデミーを卒業された方で平塚市で農家をされている女性の方の講演を聞きました。
 そのお話はとても面白く、とても興味深いものでした。
特に以下②つが印象的でした。

①繁忙期のスケジュール
 講師の方の繁忙期のスケジュールを教えていただいたところ、繁忙期は3時間くらいしか寝ていないそうで、大半、いや16時間くらいが農業に費やす時間で、その他は家事、自由時間は日に30分ほど…。
 私も毎日14~15時間くらい勤務し、人の1.5倍~2倍くらいの仕事をしていると思っていますが、さすがに負けた感じ…。苦笑

②覚悟
 講師の方のお話では「農業アカデミーを卒業し、新規就農を開始しても様々な理由で継続が難しい。20人の同期の中で純粋な新規就農者で5年続いているのはほとんどいない。それだけ農業は難しく、経済的にも厳しい。だから農業をやるということは『覚悟』が必要です。」とのことでした。
 どんな仕事もそうですが、生半可な気持ちでは続けることが出来ませんからね。
『覚悟』、私も起業した時の気持ちを思い出しました。

 研修を終え、帰りがけに農業アカデミーの校長先生にご挨拶をし、「耕作放棄地をなくしたい。農地を次に繋げたい」とお話ししましたが、校長先生からは「新規就農者たちは農地は借りても所有権自体を取得することはない。本来であれば中間管理機構が農地を受ける役割をするはずですが、それが出来ていない。」と…。
ではどうしたら、耕作放棄地がなくなるのか?
 
これは制度の問題なのかもしれませんね、誰かが変えないとゆくゆくは取り返しがつかないことになりそうですね。(T . T)
耕作放棄地 農業