リライト田中の活動ブログ

介護は突然に――学びから考える高齢者住宅と施設選びのポイント

2025/10/06
テーマ:ブログ

 みなさん、こんばんは。

株式会社リライト 代表の田中です。

 今回は、高齢者施設・介護について。

■ファイナンシャルプランナー勉強会「不動産・住宅ローンSG横浜」にて

 今夜は自己研鑽の一環として、ファイナンシャルプランナーの勉強会「不動産・住宅ローンSG横浜」に参加しました。

このSG(スタディグループ)にはもう約14年ほど参加しており、気がつけばすっかり古株の立場に。(笑)

今回の講師は、株式会社セイムボード 取締役の押味先生。

テーマは「介護は突然に…!高齢者住宅と介護施設の今」。

普段は不動産を中心に仕事をしていますが、「介護」と「住まい」は切っても切れない関係。

改めて学ぶことの多い時間でした。

■「良い高齢者施設の選び方」は“ネットと現地のギャップ”に注目

 質疑応答の中で私が伺ったのは「ニュースで介護施設での虐待などを耳にする中で、良い施設をどう選べばいいのか?」という点。

押味先生のお話によると、まずはインターネットで過去の事件・事故履歴を確認すること。

その上で、施設ホームページの内容と実際の入居者の介護度が一致しているかを見ることが重要とのことでした。

たとえば「要介護2向け」と記載されていても、実際には要介護5の方ばかり入っている…というケースもあるそうです。

このように、ネットの情報と現場の実情のギャップを見抜くことが、後悔しない選択につながります。

また、**入所者一人当たりの職員配置(人員バランス)**も見逃せないポイント。

介護は“人”が支えるものだからこそ、人的リソースの充実度は施設運営の質を左右します。

 

■人口減少社会の中で、介護施設の経営も変化

 もう一つの質問は、「年間約90万人も人口が減少している日本で、将来的にも高齢者施設が“満室状態”であり続けるのか?」というもの。

押味先生の答えは明快でした。

「地方ではすでに空きが出始めており、経営が厳しい施設も少なくありません。どこの運営会社だから絶対安心、ということはなく、施設そのものだけでなく運営会社の経営状況も見て判断すべきです。」

人口減少や地域差によって、介護施設の経営環境も確実に変化しています。

これは、私たち不動産業界における“空き家問題”とも通じる部分がありますね。

 

■「介護」と「不動産」――どちらも“暮らしの最後”を支える分野

 今回の勉強会を通じて印象的だったのは、認知症患者のケアを無理に家庭内で抱え込むと、介護者の心が壊れてしまうこともあるという話。

住まいは「人生の始まりと終わり」を支える場所。

そして、私たち不動産業も「最後まで安心して暮らせる環境づくり」に少しでも貢献できるよう、学び続けることが大切だと感じました。

自分がどう生き、どう旅立つか――。

家族に迷惑をかけず、自分らしく最期を迎えられるよう、今からできる準備を少しずつ始めたいですね。(^^)


■まとめ

  • 高齢者施設選びでは、「ネット情報」と「現場の実情」の違いを確認。
  • 入所者一人当たりのスタッフ数(人員配置)もチェック。
  • 施設だけでなく、運営会社の経営状況も判断材料に。
  • 介護も不動産も、“暮らし”を支えるという点で深くつながっている。

    介護施設の選び方