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日本の農政は愚かだったのか?──米高騰、耕作放棄地、不動産の交差点で思うこと
みなさん、おはようございます。
株式会社リライト 代表の田中です。
今回は、米高騰に物申す。
いま、日本のお米が高い!!!
スーパーでも外食でも、「え?こんなに値上がったの?」という声をよく聞く。
だが、その裏でふと思う。
この米高騰、回避できたんじゃないのか?
■「米を作るな」と言い続けた国の愚策
1970年代から半世紀以上、国は農家にこう言い続けてきた。
「米を作るな。作ったら価格が下がる。だから代わりに大豆や麦を育てろ」と。
これはいわゆる減反政策(生産調整)。
米の需要が減るなかで、価格の暴落を防ぐために“作らせない”という方針だ。
でも今、どうだろう?
猛暑や不作、そしてインバウンド需要の回復でお米が足りない。
需要があるのに、作る人が減り、供給が間に合わない。
結果、価格は高騰…。
政府は「備蓄米を放出」と言いながら、現場では何も追いついていない。
■ 少子高齢化で農家は激減中。それでも転作推奨?
田舎を見てみればわかる。
・田んぼはやめてソーラーになってる
・高齢で農業を辞めた
・若者は帰ってこない
・空き家と一緒に畑や田んぼが放置されている
そう、もう「米を作りすぎる」時代なんてとっくに終わってる。
それなのに農水省や農協は、今でも転作(米以外への切り替え)を推奨し続けてきた。
まるで数十年前の教科書をそのまま読んでいるような農政。時代錯誤も甚だしい。
■ 誰が責任を取るのか?
この“政策ミス”のツケを払わされるのは、消費者と、まじめな農家だ。
農水官僚?政治家?農協?誰も責任なんて取らない。
そして地方には、耕作放棄地が静かに、でも確実に増え続けている。
■ 不動産と農地が抱える「価値ゼロ」のリスク
田舎の耕作放棄地を相続して、困っている人は多い。
- 雑草だらけで近所迷惑
- 売れない
- 固定資産税はかかる
- 不動産会社も敬遠する
耕作放棄地は、**ある意味で“負動産”**だ。
でも逆に言えば、こうした農地・山林・空き地に新たな価値を見出せる時代が来ている。
リノベーション、資源利用、ソーラー、観光、民泊、そして農地転用…。
不動産の可能性は、「いらない土地」からこそ生まれる。
■ まとめ:農政の限界と、不動産の未来
・時代遅れの農政は転換すべき
・耕作放棄地は今後も増える
・不動産の知識とアイデアが地方を救う
私は不動産業の立場から、こうした**「誰も活用できない土地」に再び命を吹き込む」**ことを仕事にしている。
もちろん、農地を大切にしながら。
お米も、土地も、人も、価値を殺しているのは制度と無関心だ。
これはみんなで意識を変えなければならない。
米高騰の恩恵を受けるのは、政治家や農協ではなく、農家でなければいけないと私は思っている。