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土地何社にも断られた市街化調整区域内の農地…「死んでも死にきれない」と悩んだ土地が、お母様の夢を叶える果樹園へ

ご相談者:E.S 様(当社ホームページからのお問い合わせ)
東京都日野市

「この土地を持ったままでは、死んでも死にきれないんです……。」

そうお話しくださったのは、埼玉県入間郡越生町に土地を所有されている高齢の売主様でした。

この土地は昭和43年に「将来、家を建てよう」と購入したもの。しかし、諸事情により建築することなく年月が経過し、その間に市街化調整区域へ指定されてしまいました。

建物を建てることはできず、土地は荒れたまま。それでも毎年固定資産税はかかり続けます。

何より売主様が心配されていたのは、「この土地を子どもたちに相続させてしまうこと」でした。

「自分の代で何とか整理したい。」

その思いから複数の不動産会社へ相談されたそうですが、「売れません」「扱えません」とすべて断られてしまったとのこと。

それでも諦めることなく、最後に当社ホームページをご覧になり、お問い合わせくださいました。

状況

何社にも断られた市街化調整区域内の農地…「死んでも死にきれない」と悩んだ土地が、お母様の夢を叶える果樹園へ 状況

現地を確認すると、土地は一般的な不動産会社であれば取り扱いを敬遠する条件がいくつも重なっていました。

・市街化調整区域内
・建築基準法上の道路に接しておらず建物建築不可
・車両の乗入れが困難
・水道引込みなし
・老朽化した石積み擁壁の一部が崩壊
・伐採した木や切り株が残置
・登記地目は「畑」だが、現況は農地として利用されていない荒地

さらに大きな問題が、農地法でした。

登記地目が「畑」のままである以上、売買には農地法の許可が必要です。しかし現況では農地として利用することが難しく、仮に農地として再生するためには、多額の造成費用が必要になる状況でした。

つまり、「農地として買いたい人」も、「住宅用地として買いたい人」も見つからない状態だったのです。

解決策

まずは越生町農業委員会へ相談し、この土地の現況や利用実態について協議を行いました。

その結果、現況は農地として利用されておらず、農地としての活用も極めて困難であることを整理。

そこで、所有者様ご本人に法務局へ地目変更登記を申請していただき、「畑」から「雑種地」への変更を行いました。

これにより農地法の規制が外れ、購入希望者を広く募集できる状態となりました。

販売にあたっては、建築できないことや車両の乗入れが難しいことなど、土地が抱える問題点を隠さず公開。

その一方で、

・自然豊かな環境
・タケノコが採れること
・椎茸栽培ができること
・秘密基地のような使い方ができること

など、この土地ならではの魅力も正直に発信しました。

すると、あるお客様からお問い合わせをいただきました。

購入理由を伺うと、「母の夢だった果樹園をつくりたい」とのこと。

すでに植える果樹まで決まっており、この土地を夢を叶える場所として選んでくださいました。

こうして、売主様が長年悩み続けた土地は、新しい所有者様へ引き継がれることになりました。

契約の日、売主様は何度も「本当に良かった」と安堵された表情を浮かべていらっしゃいました。

担当者からの一言

私は常々、「売れない不動産はない」と考えています。

もちろん、簡単に売れるという意味ではありません。

今回のように、農地法や市街化調整区域などの法的な問題があり、そのままでは売却が難しい土地も数多くあります。

しかし、その土地が抱える課題を一つずつ整理し、必要な手続きを行い、その土地を本当に必要としている方へ届けることで、新たな価値が生まれることがあります。

今回の土地も、売主様にとっては「子どもに残したくない負動産」でした。

しかし買主様にとっては、「お母様の夢を叶える果樹園」というかけがえのない場所になりました。

そして何より、このご縁が生まれた一番の理由は、売主様が何社に断られても諦めず、最後まで行動されたことです。

「どうせ売れない」と諦めてしまえば、このご縁は生まれませんでした。

売れないと思っている土地でも、解決方法が見つかることがあります。

他社で「売れない」「扱えない」と言われた不動産をお持ちの方も、一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。

同じようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。