戸建解体費670万円・売れないと言われ続けた空き家…2年かけて解決した事例(横浜市保土ヶ谷区)
| ご相談者: | O.M 様(ホームページからのお問い合わせ) 埼玉県戸田市 |
「この家を子どもに残すしかないのでしょうか…」
横浜市保土ヶ谷区峰岡町にある古家付き土地について、娘様よりご相談をいただきました。
お話を伺う中で、その声には強い不安と諦めがにじんでいました。
複数の不動産会社に相談されたものの、
「扱えない」「売れない」と断られ続けてしまい、どうすることもできない状態だったとのことです。
状況

対象不動産は、駅から徒歩圏内の立地にありながらも、以下のような非常に厳しい条件を抱えていました。
・土地面積:約270㎡
・建築基準法上の接道義務を満たしておらず、原則再建築不可
・築40年以上の老朽化建物が2棟存在
建物の状態も深刻で、
1棟は屋根の一部が崩落し、室内は雨水が入り込み水浸しの状態。
もう1棟は瓦や外壁が剥がれ落ち、近隣へ飛散する危険性があり、鉄骨階段も錆びて一部崩落していました。
室内は天井の崩落や床の腐食が進み、まさに廃墟のような状態でした。
さらに、
・境界不明
・相続放棄により所有者の一部が不存在
・差押えあり
・複数の抵当権(抵当権者も既に死亡)
といった、権利関係も非常に複雑な状況。
解体費用の見積もりは約670万円。
しかし、相談者様にはその費用を負担することもできず、また権利関係の問題から解体自体も現実的ではありませんでした。
近隣の方からは「危ないので何とかしてほしい」との声もあり、台風のたびに不安な日々を過ごされていたそうです。

解決策
私はまず、近隣への被害拡大を防ぐため、瓦や外壁の飛散防止など最低限の補修を実施しました。
これにより安全性の確保と同時に、「問題解決に向けて動いている」という安心感を近隣の方々にもお伝えすることができました。
その後、当社が日頃より連携している不動産問題に強い弁護士とともに、相談者様を交えて打ち合わせを実施。
債務整理および複雑な権利関係の解消に向けて動き出しました。
並行して、私はこのような条件でも購入可能な買主様を探す活動を開始。
「どんな不動産にも出口はある」という考えのもと、全国のネットワークを活用し、粘り強く販売活動を行いました。
■結果
権利関係の整理や債権者との交渉は想像以上に難航し、解決までには約2年を要しました。
しかし最終的には、
・老朽化した建物2棟あり
・再建築不可
・境界不明
という厳しい条件のままでもご理解いただける買主様を見つけることができ、無事に売却することができました。
担当者からの一言
今回の案件は、物件の状態だけでなく、権利関係・債務関係など、あらゆる問題が複雑に絡み合った非常に難易度の高いものでした。
正直に申し上げて、簡単に解決できる案件ではありませんでした。
それでも2年という時間をかけて無事に解決できたのは、相談者様が最後まで諦めずに向き合ってくださったこと、そして専門家と連携しながら一つひとつ課題を整理していった結果だと思います。
なお、本案件について当社の報酬はありませんでしたが、解決後に見せていただいた相談者様の安堵の表情が、何よりの報酬でした。
▼本案件の詳細はYouTubeでもご紹介しています
https://youtu.be/TAkX8uWUP7A?si=Mg8AwwKZnAuUuApX
「売れない」と言われた不動産でも、必ずしも解決できないわけではありません。
・再建築不可
・相続問題
・差押え
・老朽化
・境界不明
こうした複雑な問題が絡んでいても、適切な対応と時間をかけることで道が開けることもあります。
同じようなお悩みをお持ちの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。


