あいさんの時々ブログ

入札いろいろ

2021/09/06
 世の中『入札』という言葉が、テレビや新聞で取り上げられます。
 新国立競技場建設の入札(コンペ方式)や東京湾アクアラインの建設工事のすべての工区について
予定入札価格の99.99%で落札されたなど、いろいろな意味で話題に上りました。
 かっては入札には談合はつきもので、新宿の「R」は事前の打ち合わせや入札後のたまり場として
良く知られていて、最後にみんなの会計と図面集めをするところが落札した会社でした。
 現在は多くのところで、入札には最低落札基準が設けられていますが、これには理由があります。
 ある大きな自治体の大規模工事の入札で、大手ゼネコンの営業部長さんが徹夜麻雀の成果(?)
で落札することになったらしいのですが、肝心の入札で一桁少ない金額を記入してしまいました。
 もちろん厳正な入札ですから、やり直しはありません。
 しかしながら1割の金額で工事を行えば、きちんと完成しないのではないかとの指摘もありまして、
ロアーリミット制というような予定入札価格の半額以下は無効という基準が設けられたようです。
 私も会社に入社後最初の職場でに入札で面白い経験をしました。
1つ目はある業者さんが入札価格に1ケタ少ない金額を記入していて、文字がかすれて読めないので
書き直しと言われ、その業者さんが何度も見直しようやく気が付いたということもありました。
2つ目は逆に本命でない業者さんが一番低い価格を入札して落札し、ほかの業者さんがビックリした
表情になりました。その業者さんから入札のやり直しをリクエストされましたが、当然ダメに。
3つ目は2社が同じ落札金額で入札しました。入札時の入札心得書には同点の場合はくじにより決定
と書かれてあるのですが、どのようなくじとは書いて無く大弱りで、相談して紙縒り2つの片方に
赤い印をつけて業者に引かせました。
 現在は電子入札の時代になり、北海道の業者が九州の仕事の入札に簡単に参加することも可能に
なりました。談合もゼロではなさそうですが難しくなったみたいです。
 入札で失敗したことがあります。ガス会社とは一社のみなので「見積り合わせ」で行うのですが
ガス会社の入札書が予定入札価格より高かったため、指摘したところ、ガス事業法の定めにあり
ガス会社の入札価格が正しいとのことで、当社の予定入札価格が誤りでした。