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土地相続で取得した底地を売却し、現金化したい!(横浜市保土ヶ谷区)

ご相談者:M.K 様(司法書士法人からのご紹介)
横浜市西区

 弊社(司法書士法人 様)のお客様が相続で底地を取得され、
売却(現金化)を検討されております。
 御社にてご対応していただけないか?
※底地とは土地を借地権者の方に貸している権利で地代を受け取ります

状況

相続で取得した底地を売却し、現金化したい!(横浜市保土ヶ谷区) 状況
【所在】横浜市保土ヶ谷区神戸町
・底地の土地1筆に借地権者が4世帯居住中
・借地権者のうち1世帯の方が建築基準法に
 定められている接道義務(2m)を満たして
 いない可能性(建替えできない可能性)がある

解決策

1. ご紹介者・測量士の先生と協力し、土地面積の確定

 まずは、私のほうで現地調査ならびに行政にて物件調査を実施。
 次に土地が4世帯の借地権者の方に各何㎡ずつ、どういったかたちで
借地している(貸している)かを調査。
 このとき、土地家屋調査士の先生に確定測量(土地を
分けれるように官民の境界を確定する測量)を行いました。
 測量後、借地権者の方の所有するブロック塀が隣地に
越境していることが発覚し、「その解決ができないと境界の
立会印を押印しない」と。
 そこで借地権者の方と工事会社の方と一緒に越境物の
是正処理を完了。
 無事にお隣さんからも境界の立会印をいただくことが
できました。

2. 査定報告・各借地権者の方との面談

 土地の測量後、面積が確定したため、底地の査定書の作成。
 売主様、買主様にとって妥当な金額を計算、もちろん従前の
借地契約の内容も考慮しました。
 査定書を作成後、各借地権者の方と面談。
「底地をご購入されるかどうか」について。
 今回は、4世帯の方全員より「底地の購入を進めて
欲しい」旨のお話をいただきました。

3. 土地面積・形状の調整

 底地の売買前に各借地権者の方と協議をし、現状使用している
部分を図面に落とし込み、数値化しました。
 その中で1世帯の方だけが、建築基準法に定める接道義務(2m
以上建築基準法上の道路に接道していないといけないこと)を
満たしていない可能性があったため、分筆登記(土地をわける
作業)の際に2m接道しているという状態で申請。
 これで将来的にも建て替えができないという問題を払拭する
ことができました。

4. 底地の売却①

《自分が借地権者の土地の越境問題を解消し、現金で購入》
 隣地への越境を解消後に現金にて底地を
ご購入いただきました。
 

5. 底地の売却②

《自分が借地権者の土地の底地を住宅ローンを利用し購入》
 数年前に底地のうえに建物を新築されたばかりのお客様。
住宅ローンを借りて底地を購入したいというご意向でした。
 そのため、「底地購入用の住宅ローンを貸していただける
金融機関」を探し、ご紹介させていただきました。
※住宅ローンはあくまで住宅、つまり「住むため」のローン
 です。そのため、土地だけのローンは、基本的には住宅ローン
 には該当しません。(ただし2年以内に自宅を新築する等は別)

 最終的には底地を購入するのに住宅ローンをご利用いただくことが
でき、無事にお引渡しが完了しました。

6. 底地の売却③

《自分が借地権者の土地の底地を住宅ローンを利用し購入》
 上記②のお客様同様、住宅ローンをご利用いただき、
無事に底地をご購入いただくことができました。

7. 底地の売却④

《親が借地権者の土地の底地を息子が住宅ローンを利用し購入》
 お父様が借地権者で、建物を単独で所有されておりました。
今回は、息子さんが住宅ローンを利用し、底地購入をご希望。
 息子さんの住宅ローン利用に際しては、土地だけの所有では
住宅ローンが組めないため、建物の持分を一部贈与。
 この時にポイントになることが【税金】です。
 贈与税等がかかってしまう可能性があります。
 そこで税理士の先生、金融機関と協議しながら、
建物の持分を一部移転し、息子さんが住宅ローンを
組むかたちで無事にお引渡し完了。
 しかも、お客様の住宅ローンは借入れ期間全期間の
大きな金利優遇をご利用いただくことができました。

担当者からの一言

 今回の案件は、「1つの底地を分割して、複数の借地権者の
方に売却する」(住宅ローン利用もし)という内容でした。
 「底地」を売却されるケースは正直なかなかありません。
金額にもよりますが、底地を購入することで資産価値が
大幅に増額することもあります。
 また、逆に購入金額が高すぎると購入しない方が
いいこともあります。
 
 「底地」を住宅ローンを利用して購入すること、
なかなかこういったケースはありませんが、いい経験を
させていただくことができました。

 お引渡しの際に長年のお付き合いをされている
売主様(底地権者)と買主様(借地権者)が固い握手を
されていたのがとても印象的でした。

 関係者のみなさま、本当にありがとうございました!