ご相談事例

土地相続で取得した那須の土地を手放したい!

ご相談者:Y.K 様(ユーザー様)
東京都大田区

 那須に相続で取得した別荘地の土地があります。
 ゆくゆくは使うかもしれないと思い、所有していましたが、今後の活用予定もないため、子どもに相続させる前に手放したいと思います。
 那須は不動産市況が芳しくないのはわかっています。
それでも何とか売却のお手伝いをしていただけないでしょうか?

状況

相続で取得した那須の土地を手放したい! 状況
【所在】栃木県那須塩原市下田野
・駅からバス便
・周辺に買い物施設等もない別荘地内の一画
・東北の震災以降需要が激減
・長年手入れもされず、樹木が生い茂っている
・周辺の道路は未舗装
・境界標が不明
・周辺は私道

解決策

1. お客様との打ち合わせ

 お客様よりお電話にて那須の土地についてのことをお聞きし、すぐに訪問。
 「長年行ってもいない固定資産税だけがかかる土地を子どもに相続させることはできない。自分の代で手放したい。」旨のお話をいただきました。
 お客様は相続で取得されていたこともあり、物件についての書類は一切お持ちではありませんでした。

2. 現地確認の実施

 お客様との面談後、栃木県那須塩原市の現地調査を実施。
現地は樹木が鬱蒼としており、近隣は空地ばかりでした。
周辺の道路は未舗装でした。
 また、お隣との境界標も大部分がありませんでした。
 別荘地の一画ではあったものの、住宅は少なく、なんだか物寂しい印象を受けました。

3. 役所調査の実施

 現地調査の後には、市役所等で調査を実施。
 那須塩原市は東北の震災以降、放射能の数値が高く、ホットスポットと呼ばれるようになっていました。
※私が市役所で調査したときにも入口に放射能数値を図る装置が設置されていました
 行政機関での調査においては、特に問題となる点は見当たりませんでした。

4. 自治会との協議(別荘地の難しいところ)

 調査を終え、売主様と協議をし、販売価格を決定しました。
 その後、私のほうで各種不動産掲載サイトや不動産会社専用サイトに掲載をし、幅広くご紹介を行っていきました。
 するとすぐに太陽光パネルを設置したいというお客様よりお問い合わせをいただくことができました。
※土地面積が800㎡以上で価格帯的にも太陽光パネル用地に適した土地でした
 そこで別荘地を管理する自治会に「別荘地内で太陽光パネルの設置は可能かどうか」と総会の議題にあげていただきました。
 後日、総会の結果のお知らせがきたのですが、その結果は「売却地に太陽光パネルの設置は認めない」というものでした。
※理由は、「自治会の決定によるもの」でした
(規約等には記載されておりませんでした)
 そのため、残念ですがお申込みをいただいた太陽光パネルの設置目的のお客様とはご契約になりませんでした。

5. 苦戦する売却活動

 売却活動の開始より地元不動産含め、他の不動産会社の方からのお問い合わせはほとんどありませんでした。
 お問い合わせをいただくのは、太陽光パネルの設置をしたい、というお客様ばかり。
 別荘を建築したいという実需のお客様はその後もなかなか現れませんでした。
 そして、販売活動を開始し1年が経過したときにインターネット経由にてお問い合わせいただいたお客様よりお申込みをいただくことができました。

6. 売買契約とお引渡し

 お申込みいただいたお客様は、同じ栃木県内にお住いの方で「家庭菜園」をするためのご購入でした。
 事前に売買条件の調整をし、後日、東京にある売主様のご勤務先に買主様にいらしていただき、ご契約を締結、お引渡しを終えることができました。
 お引渡しの際、買主様は売主様に「大切に土地を使わせていただきます」とお話されていたのが印象的でした。

担当者からの一言

 今回の案件のポイントは、「別荘地の売却の難しさ」でした。
 ここ最近、「別荘地をタダでもいいから手放したい」というお問い合わせを多数いただいております。
 ですが、今回同様、別荘地の売却というのは需要がなく、非常に困難を極めます。
 今回の案件については、約1年半を費やし、ようやく買主様をお探しすることができました。
 需要と供給のバランスが逆転している別荘地の売却については、今後さらに手放すことが難しくなってきます。
 そのため、今回のお客様のように、子どもに相続させる前に手放すこと、今が売り時であることをよく考え、売却に向けて勇気を出して一歩踏み出すことが大切です。
 別荘地はすぐには売れないかもしれません。
 それでも動き続けることで最終的に買主様をお探しできる、と私は考えます。

関係者のみなさま、本当にありがとうございました。