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マンション将来に備えマンションの持分を寄せておきたい!(横浜市神奈川区)

ご相談者:K.K 様(司法書士法人からのご紹介)
神奈川県横浜市

 私の相続したマンションは、持分2分の1が私名義で
もう2分の1が親戚が所有しております。
 このままでは将来、どちらかに再度、相続が発生した
場合に子供たちが不動産活用について協議しづらくなって
しまいます。
 そのため、私が元気なうちに親戚が所有している
持分2分の1を購入しておきたいと思います。
 御社にて手伝っていただけないでしょうか。

状況

将来に備えマンションの持分を寄せておきたい!(横浜市神奈川区) 状況
【所在】神奈川県横浜市神奈川区富家町 マンション
・お部屋は現在賃貸中
・マンションの築年数は35年以上経過
 ※室内の設備は故障個所が年々増加
・売買対象は持分2分の1
・管理費・修繕積立金の合計金額が35,000円以上と高額

解決策

1. ご紹介者(司法書士法人)様との打ち合わせ

 当初、ご紹介者(司法書士法人)様の担当の方より
お話をいただき、お客様の状況、ご意向等についてヒアリングを
行い、物件資料を受領しました。

2. 行政での物件調査

 ご紹介者様との打ち合わせ後、私のほうで行政での
物件調査を実施しました。
 ここでマンションの敷地の権利形態が特殊なことが
判明しました。

3. 管理についての調査

 行政での調査を終え、続いてマンションの管理についての
調査を行いました。
 管理についての調査は、通常、マンションの管理会社に
費用を支払い、行います。
 調査内容は、管理費、修繕積立金の月額や滞納額、積立金の
総額や管理についての取決めなど。
 非常に重要な内容ばかりです。

4. 市場のリサーチと査定書の作成

 物件調査を終え、市場調査を行いました。
 土地の権利形態は特殊ですが、駅からも近く、多数の需要が
望めるマンションのため、物件の流通は頻繁にありました。
 まずは、一般に空家で売却した場合の査定金額を調査。
 このとき、物件が過去にリフォームされていなかったため、
お部屋のリフォーム費用も考慮しました。
 つづいて、現状での売買物件は、賃貸中のため、周辺の投資用
不動産の収益率もリサーチしました。
 そして、それぞれの金額に重みづけをし、査定金額を決定、
査定書を作成しました。
※査定金額は持分2分の1での査定金額としました

5. お客様との打ち合わせ

 調査書類および査定書をまとめ、ご紹介者様の事務所にて
お客様とお打ち合わせをしました。
 ポイントは持分売買のため、持分2分の1をいくらで
売買するか。
 税理士の先生と打ち合わせをしたり、いろいろ協議した結果、
最終的に私の査定金額にてご契約することで合致しました。

6. 売買契約の締結・引渡し

 ご紹介者様の事務所において、予め双方にて打ち合わせを
した金額での売買契約を締結しました。
 そして、金融機関に行き、売買代金の振込み手続きを
行い、お引渡しを終えることができました。

担当者からの一言

 今回の案件のポイントは、「子供のための相続対策」でした。
 お客様が将来、自分が亡くなったときに子供に大変な思いを
させないためにも今の時点から所有権を整えておく(どちらかに
寄せておく)といったものでした。
 これは小さなことのようですが、とても重要で大切なことです。
 相続人の方より「不動産を活用するには疎遠になってしまった
遠い親戚の協力が必要なんです」といったことをよく耳にします。
 相続人であるお子様からすると年上の遠い親戚に不動産の活用に
ついて指図することはなかなかできません。
 ましてや連絡先がわからないことだって多々あります。
 そう考えると今回のように持分売買をし、持分を整えておけば
相続が発生しても兄弟だけで協議し、解決することができます。
 つまりは円満な相続への第一歩ということになります。
  
 関係者のみなさま、本当にありがとうございました。